学生スケーターのメモ

大学生からフィギュアスケートを始めた僕の雑多ブログ。初心者から中級車向けの練習方法やフィギュアスケートへの思いを語っています。

【練習方法】ハーフサークルを描く際の注意点

 

フィギュアスケート」と掛けて「顔芸に失敗した人」と解くカジタです。その心は、どちらも氷上で滑っている(表情でスベっている)でしょう。

 

はい、すみません。

久しぶりすぎて挨拶の感覚を見失ってました。

 

 

さて。今回は、フィギュアスケートの原点にして頂点であるコンパルについて書きたいと思います。

 

 

コンパルとは

 

そもそもコンパル(ハーフサークル)は、特定のエッジに乗って、半円もしくは円を描く練習方法です。

フィギュアスケートは、氷上に図形(フィギュア)を描くことを起源にしていますし、バッジテストの初級課題であるコンパルは正に基本中の基本だと言えます。

 

 

初心者の通る歴史

 

ここからは、よくある初心者の上手くなる過程を交えて、コンパルでハーフサークルを描く際の注意点についてお話ししたいと思います。

 

1.そもそも円の4分の1も描けない期

 

まず初めに、実際にコンパルをしてみると、先輩やインストラクターの方のように半円すら描けないと思います。

 

この時の原因には以下のものが考えられます。

 

・重心が正しい位置にない

・上体が曲がって、エッジに体重が掛かっていない

・押し方が正しくない

 

よって、それを解決するために以下の練習が必要になります。

 

・片足滑走の練習をする

―この際、重心が踵(バックの場合は母指球あたり)に乗っていることを常に意識する。また腕を横に伸ばし、上体が起きているかをセルフチェックする。

・押し方の確認をする

―フォアの場合は、T字を作って、膝がしっかり曲がっているか。バックの場合は、押し出す際に足幅がワイドになっていないか。

 

 

2.ギリギリ半円まで達しない期

 

次に訪れるのが、絶望的に出来ないわけではないけど、半円を描くほど長い間片足に乗れない時期です。

 

この時の原因は以下のものかなぁと思います。

 

・スケーティングレッグの踵、腰、肩が直線上に無い

・上半身が回ってしまっている。

 

これについては、それぞれに対処法があると思います。

 

前者については、主に蹴り出す際に問題があると考えます。

蹴り出しの時に、膝が十分に曲がっていないにも関わらず前へ進もうとしてつい前傾している場合が多いです。腰が抜けたり、上体が倒れたりして、踵、腰、肩の直線が崩れてしまう原因の多くはこの膝が十分に曲がっていないことであると思うので、蹴り出す際は膝が十分に曲げ、重心を下に持ってくるイメージを持つと良いと思います。

 

逆に、後者は蹴り出した後に問題があると考えます。

これが一番多くの人が経験のあることだと思いますが、コンパルを描いている間に上体が回ってきてしまって、つい両足を氷につけてしまいます。これを直すには、以下の三つを意識してみると良いと思います。

 

・足や入れ替える際にトレース(自分の描く半円の軌道)上を通し、コンパクトに入れ替えているか

・手を入れ替える際に体に添わせるようにしているか(半円の頂点で”気を付け”の姿勢になるのが理想的だと思います。)

・体が回っていく方向と反対側の肩甲骨を後ろに引き力のつり合いを取ろうとしているか

 

 

 

3.出来てはいるけど綺麗じゃない期

 

最後に、綺麗な半円ではないけど、初球のバッジテストなら受かるんじゃね?というくらいの時期が訪れます。(僕はこの時期に「コンパル完全に出来たわw」と調子こいてました。)

 

この時、見た目的に綺麗な半円を描けないのは大きく三つの原因があると思います。

 

・進行方向に対して垂直の位置にエッジを置けていない

・蹴り出し直後のエッジがフラットになっている

・コンパル中の膝が伸び切っていない

 

 

そもそも中学校で習った通り、円の接線は半径に対して垂直であるという大原則があります。したがって、半円を描くコンパルにおいて、スケーティングレッグのエッジは常に描く円の接線上、つまり、進行方向(円の中心)に対して垂直に存在しなければなりません。

何が言いたいかというと、極論を言えば、進行方向に対して垂直にエッジを置いて、常に同じ傾きのまま滑らせれば絶対に綺麗な円は描けるよねってことです。(コンパスみたいなイメージです。)

 

さて、そんなことを踏まえて上に挙げた三つの原因を見てみましょう。

 

・進行方向に対して垂直の位置にエッジを置けていない

これが一番多くある失敗例(僕もよくやってしまう)なのですが、正しい位置にエッジを置いてるようで実際は置けていないことがあります。こればかりは感覚の問題だと思うので、ビデオを撮って自分のエッジを確認しながら体に覚えさせるしかないともいます。

 

・蹴り出し直後のエッジがフラットになっている

これは蹴り出す意識が強すぎてスケーティングレッグに意識が行かない時によくある失敗例で、最初にフラットにのってからインまたはアウトエッジに乗るため、軌跡が中間が伸びた楕円のようになります。この状態になっていると上手く蹴り出せても目的のポイントまで到達しない、もしくは、最後にフラットのエッジになってしまうという現象が起きます。(最初にフラットに乗っている分、円が横に平行移動するためゴールが横にずれるため)

したがって、「最後にエッジがフラットになってしまう」という悩みが出た時は、蹴り出しの際にフラットになってないかをチェックしてみると良いと思います。

 

・コンパル中の膝が伸び切っていない

 これはある程度滑れるようになった人でも抱える問題の1つだと思います。膝が伸びていないことの問題は2つあり、1つは体重が逃げてしまうため、スピードのロスがあること、もう1つはボディバランスが取りやすくなり、ワブってしまう(エッジを細かく変化させ、小さな軌道修正を繰り返すことでエッジに乗っている感を出す)ことだと思います。

これの解決方法はシンプルで、コンパルに限らず普段のスケーティングの時から膝を完全に伸ばしきる癖をつけることです。

 

 

・・・

以上が段階別にまとめたハーフサークルを描く際の注意点です。45日ぶりというハンターハンター並みの更新頻度になってしまい申し訳ありません。やっぱり次回から文字数減らして前後半に分けようかなと思います。

 

それでは、また明日。