学生スケーターのメモ

大学生からフィギュアスケートを始めた僕の雑多ブログ。初心者から中級車向けの練習方法やフィギュアスケートへの思いを語っています。

【練習方法】ストロークのスピードを上げるには

 

 

最近睡眠時間が9時間を超えることがあるカジタです。寝すぎだという自覚はあるのですが、睡眠って幸せですよね。

 

さて。

 

突然ですが、以前、後輩を指導している時に、推進力の出し方に対する理解度にズレがあると感じたので、これは記事にせねばと思いました。ただ、この解釈は、僕が考えたもので、「もっと他の方法もあるぜ」と思われる方もいると思うので、悪しからず。

(スピードを上げるには推進力を高くする減速を減らすかの二つの方法があると思いますが、今回は推進力に的を絞った記事です。)

 

 

早速ですが、

 

 

一回のストロークでスピードを出す動作はいくつあると思いますか?

 

個人的には、推進力を出す動作は3つあると思います。

 

それが「膝を曲げる」「氷を蹴る」「膝を伸ばす」の3つの動作です。

僕の中でストロークとはこの3つの動作を行ってスピードを上げる行為だと認識しています。

 

 

また、これらは2つの推進力タイプに分かれると思うので、まずは、そっちの説明をしたいと思います。

 

 

僕が考えるに、推進力を生むためには

 

・push型

・pressure 型

 

 の2つのスピードアップ方法があると思います。

(完全に独自の分類なので、名称は適当です。)

 

 

 

PUSH型

 

これは一番わかりやすいと思うのですが、いわゆる氷を蹴る動作です。

具体的に言うと、右足滑走からから左足滑走へ移る時に右足で氷を押すやつのことで、このPUSU型は片足から片足に、足を変えるという特徴があります。

 

push型は陸上での歩行に一番近い推進力の付け方(重心を片足交互に移し続ける)なので、一番感覚として分かりやすいと思います。ただし、陸だと最後はつま先で地面を蹴るのに対し、氷上だとエッジ全体で氷を押すので、注意が必要です。

 

 

PRESSURE型

 

これは8の字や片足スネークで見られるように、エッジに体重をかけて推進力を得る方法です。PUSH型と違って片足のみで推進力を生みだすので、陸上には無い推進力の付け方です。

 

具体的には、肩・腰・足・エッジを一直線にして膝を曲げることで、エッジに体重をかけて、エッジのカーブによって推進力を作ります。

 

下に体重をかけると前に進むなんて、陸上じゃありえないですよね。

(このPRESSURE型は奥が深いので今度詳しく説明します。)

 

 

さて。

ストロークの例に戻ると、

 

膝を曲げる時:PRESSURE型

氷を蹴る時:PUSH型

膝を伸ばすとき:PRESSURE型

膝を曲げる時:PRESSURE型

氷を蹴る時:PUSH型

・・・

 

このように一回のストロークで3回推進力を付けられると思います。しかし、氷上での推進力の付け方に慣れていないと、つい氷を蹴る瞬間だけで推進力を付けようとしてしまいます。確かにPUSH型の方が一回で上がるスピードの量は多いですが、丁寧にPRESSURE型でスピードを上げる努力をしないと3回のスピードアップが得られません。

 

なので、僕は「あの人はなんでスピードが速いのだろう?」という疑問の先には、同じ時間・動作の中でのスピードアップ回数が多いという答えが待っているのかなと思いました。

 

学生スケーターなど幼少期から氷に慣れ親しんでいない人にとって、PRESSURE型のスピードアップは意識しないとなかなか身に付かないと思うので、普段の滑りから意識すると良いと思います。(偉そうなこと言ってすみません。)

それでは、また明日。