学生スケーターのメモ

大学生からフィギュアスケートを始めた僕の雑多ブログ。初心者から中級車向けの練習方法やフィギュアスケートへの思いを語っています。

【練習方法】ハイドロのやり方


大須に着き、アップまで済ませたところで家に靴を忘れたことに気づいたカジタです。100%自分のせいで練習時間が短くなるこの感じ、何度味わってもやるせません。




さて。本来は前回の記事の続きを書くところですが、昨日、峻也くんがハイドロの話をしていたので、今回は「初心者でも出来るハイドロブレーディングのやり方」を書きたいお思います。


http://www.zumehashi.com/2019/09/10/ハイドロブレーディングの豆知識/


ハイドロの話は上のブログに書いてあるので割愛するとして、少し自分の話をすると、僕はこのハイドロという技を大学1年の夏に知りました。

部活の先輩がやってるのを見て、僕の中二病心がくすぐられたんですね。当時スケートを始めて、4、5ヶ月くらいの初心者スケーターでしたが、必死に練習しました。そして、プログラムに入ってもいないのに10月の大会の6練で披露して、ジャッジの方に「出来ない技は危ないからやめてください」と注意されたのを覚えています。




そんなカジタ少年を虜にしたハイドロですが、僕は、「氷上で止まりながら姿勢の確認」→「周囲を確認しながら実際に練習」を繰り返してやっていました。いずれのフェーズでも、注意するところは変わらないので、是非、以下の2つの注意点を頭に入れながら練習してみてください。



1、スケーティングレッグから重心を外さない


そもそもハイドロはクラスの二の足の延長にあると思います。ハイドロの練習をしている中で、重心がバックインのエッジから外れてしまい体勢を崩し失敗する人は、上体を倒すことに意識が行き過ぎてしまってることが多いです。個人的には、バックインのエッジに対する意識7、上体に対する意識3くらいの割合で考えると良いのかなと思います。何事もそうですが、しっかりとした地盤がないと上体を動かすことはできません。

初めは、そんなに上体を倒さなくて良いので、スケーティングレッグから重心を外さないように意識して練習してみてください。この時、エッジの傾きを全く変えずに綺麗な円を描くことをイメージするとやりやすいと思います。



2、フリーレッグを真横に伸ばす


続いて、自分が最も大事だと思ってるフリーレッグの話です。これは、一番よくある失敗例なのですが、フリーレッグがスケーティングレッグより前に出てしまい、腰が抜けて、後ろに転んでしまう人がよくいます。

初めに言いますが、ハイドロはスケーティングレッグの太ももとフリーレッグのお尻の筋肉をけっこう使います。そして、ここの筋肉に力を入れずに上体を倒そうとすると、フリーレッグを横ではなく前に出すしかなくなり体勢を崩します。

ハイドロは、頭−腰–フリーレッグの3点を直線に置いたままシーソーのようにバランスを取っています。そのため、その直線を崩さないように、フリーレッグを横に伸ばす意識が必要になって来ます。



・・・


今回は、僕の大好きなハイドロに関する記事でした。このように、僕のブログでは、初心者向けにスケートの練習方法を書いています。もし良かったら他の記事も読んでみてください。



それでは、また明日。




【練習方法】ジャンプ前の腕の使い方


愛に出来ることはまだあると思っているカジタです。怖くないわけないけど止まんない時ってありますよね。(訳:天気の子の音楽にハマってます。)



さて。今回はジャンプ前の腕の使い方について書いて行きます。何を隠そう僕はダブルジャンプが飛べないため、丸々2年三級課題を残すくらいにジャンプが苦手です。そのため、たくさんの紆余曲折があったので、少しは骨のある内容になると思います。


また、トップ選手を見ても分かるように、ジャンプの際の腕の使い方には多くの流派(個性)があるので、自分なりに合うものを探すのが一番良いと思います。この記事は、自分のベストを探す際に「試してみるかぁ」な感じでやってみてもらえると幸いです。



腕の位置について



まず、基本的な腕の位置についてです。アクセル型以外のジャンプを跳ぶ際、少し右肩を引いている状態になります。そこで、左腕は自分の描く軌跡上に、右腕は左腕と90度になる位置に置きます。

ここで注意が2つあって、1つは、ジャンプ前の軌跡(ルッツを除く)は意外と内側に入り込んでいるため、左腕を思ったより右側に出さないといけないことです。これは、初心者の人に必ず起きる(僕も経験した)ことですが、自分の視界の真ん中に手を置こうとして、腕を左側にズラして置いてしまいます。こうなってしまうとジャンプを跳ぶ前に体が回ってる状態になり、ジャンプでの回転力が弱くなってしまいます。そもそも右肩を引いてる時点で自分の視界と身体にはズレがあることを認識しないといけません。

2つ目は、右腕を引きすぎないことです。多くの場合、右腕は視界の中に入らないままジャンプを跳びます。そのため、右腕が下がり、左腕との高低差が生まれたり、右腕を後ろに伸ばしすぎて上手く回転に入らなかったりします。意識としては右肩のコリコリする関節が腕より前に出ると上手く操作できなくなるので、そうなるより前の広さで腕を広げないといけません。また、跳ぶ前は良いのですが跳ぶ寸前になって右腕が下がって、下から潜り込むように腕を振って上体が不安定になる人がいるので、常に腕の高低差を揃えて、氷と平行になるように意識してみると良いと思います。



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今から浜松餃子を食べるというミッションがあるため、腕の向きや閉じるタイミング等は明日の記事に回します。。



それでは、また明日。






【練習方法】基礎練の内容について



明日の基礎練の仕切りをやることになったカジタです。基礎練とは、スケーティングの向上を目的にした地味な練習のことです。。




さて。今回はいつもと少し趣旨を変えて、僕の主催する基礎練の内容について書こうと思います。


今回の記事の中で、僕は、基礎練を企画する時は、練習と練習の間のつながりをイメージすることが大切であると伝えたいです。

少し意識高い系な発言になりますが、練習とはあくまで手段です。なので、知っている練習をただ羅列するのでなく、なにか目的を立てた時に、それに合った練習を計画する方が、基礎練後の上達が上手くいくと思います。(自主練の際も、目的を持って練習すると効果が上がると思うよ!)


そして、今回の基礎練は、前回の記事で詳しく説明した片足滑走と、スイングロール、クロスロールを軸に組み立てています。


それは、1年生に必要な「正しい重心の位置を知る」「アウトエッジに乗る」「クロスの二の足でプッシュ出来るようになる」という3つの要素が上手く含まれると思うからであり、この3つの目的から逆算した時に、片足滑走、スイングロール、クロスロールという練習が合っていると思ったので、この3つをマスターすることを頭に入れながら練習してほしいです。



そして、本当は、片足滑走のように、スイングロールとクロスロールもステップ別に詳しく書いていきたいのですが、もうすぐ合宿が始まってしまうので、簡略版を書いていきます。すみません。


◯スイングロール


スイングロールは、「アウトエッジに上手く乗れるようになる」ことを目的としてるので、その練習群として、


ひょうたん(スネークの時に勢いをつけれるようにする)

スネーク(アウトエッジに乗る感覚を掴む)

スイングロール(上体を操作できるくらい正しくアウトエッジに乗る)


という3つの練習をつなげて練習していきます。



ひょうたん


今回の練習の流れにおいて、ひょうたんでは、「力強く押して最高速度になる」ことを意識します。そのために、腰を折ったり、前のめりにならず、氷に対して下方向に力強くプッシュすることを意識してください。


スネーク


ひょうたんで練習したプッシュの仕方を元に、半円を描き切ることを意識してください。半円を描くため、スネークを始める時は進行方向に対して体が垂直になっていることを逐一確認してください。ここが疎かになるとフラット気味にスネークをすることになり、最終目標である「アウトエッジに上手く乗る」ことが達成されません。


また、1年生はアウトエッジに乗るという感覚があまりないと思うので、「体を円の中心に向かって倒して、内側の足に全体重を預ける」という意識を持つと良いと思います。



スイングロール


ここでお待ちかねのスイングロールです。スイングロールでは、スネークと同様に蹴り出す際に進行方向に対して垂直に体を持っていきます。その後、足をスイングするのですが、この時にスイングする足に意識を持っていくのでなく、あくまでアウトエッジに乗ることを意識してください。


そして、ある程度エッジに乗れるようになったら、足先を氷に向けないことを意識してください。これは足先を横方向に伸ばすことで骨盤が落ちることがなく、伸びやかにアウトエッジに乗れるようにするという要素があります。



◯クロスロール


クロスロールは「二の足で押す感覚を掴む」ことを目的としているので、その練習群として、


両足スネーク(インで押す感覚を掴む)

クロスロール(インで長く押せるようになる)


という2つを行います。



両足スネーク


二の足で押すには何より膝を曲げることが大切です。なので、なによりも膝を曲げることを意識してください。

そして、両足スネークは、外側のアウトエッジで押せるため「足を揃えただけのスネーク」にならないように内側のインエッジで押すことを大切にしてください。

また両足スネークを上手くするポイントは2つあると思っていて、それは「足を完全に閉じること」と「リズムに合わせて膝を曲げること」です。


足を完全に閉じることに関しては上記の内側の足で押せるようになるための枷です。リズムに合わせるというのは、その方が膝をより曲げやすくなるというメリットがあります。



クロスロール


二の足で押せないとクロスロールでスピードが出ません。そのため、クロスロールの練習は二の足で押せているかの確認になります。両足スネークと同じようにこれも「膝をしっかり曲げて、氷を掴みながらプッシュする」というイメージを持ってください。



・・・

急いで書いたので、拙い文章ではありますが、是非、上記のことを意識しながら練習してみてください!



それでは、また明日。



【練習方法】レベル別!片足滑走マスターへの道

 

最近、オリラジあっちゃんのYouTubeチャンネルにハマってるカジタです。話し方が秀逸すぎて、リアルに「あっちゃんカッコイイ!」ってなってますを

 

 

今回は、前回の記事の続きから書いているので、前回の内容を見ていない方は以下のリンクからどうぞ。

 

figureskate-kjt.hatenablog.com

 

 

さて。本題に入ります。


 

ステップ3−リンクの端まで行けるかな?片足滑走

 

ここでいよいよ片足滑走の練習です。このステップでは、段階を追って意識する点を伝えます。

 

まず、片足になる前の段階です。
この時、まず、両足滑走で重心が安定するまで待つことが大事だと思います。よく早く片足になりたくて蹴り出してそのまま片足滑走に入ってしまう人がいますが、これは相当ボディバランスを取れるようになってからでないと難しいと思います。いきなり難易度をハードモードにするのは得策では無いと思うので、「まずは両足を揃えて滑る、その後、片足を上げる」という意識を持つと良いと思います。


次に片足を上げる段階に入ります。
ここでは、エッジをスケーティングレッグ(滑り続ける方の足)に沿わせるようにして上げることを意識してください。また、初めて練習する場合は、浮いているか分からないくらい僅かに足を氷から離すのが良いと思います。理由として、その方が恐怖心が無く体が緊張して前傾することが少なくなるからです。

 

最後に片足を上げたままキープしている段階です。

ここでは、下を見ないことを意識すると良いと思っています。それは下を見ようとして頭が下がることで、せっかく定まっていた重心の位置がズレるからです。また、前を向いた状態で重心の操作が出来るようになると、プログラムにおいて、上体を上手く操作しながら、伸びのあるスケーティングができるようになるので、その感覚を掴んでおくことは大事だと思います。




ステップ4−片足滑走のその先へ。


ステップ3までで基本的な片足滑走は完結しますが、少し慣れてきた方はこのステップ4を練習することを強くオススメします!(僕自身、四年生になってから、この練習をしたことでスケーティング技術がかなり上がったと思います。)


具体的にステップ4でやることは、片足滑走になった状態でチェックの姿勢やシットスピンの維持姿勢の状態になることです。これは、上体の動きに対してブレずに一点で重心を固定することを目指した練習です。


一番はじめに述べたように、片足滑走の最終目的は「正しい重心の位置をマスターすること」であり、上体が変形することで、正しい重心の位置にいる感覚もズレます。(物理的には同じ一点に乗ってるのに不思議ですねぇ)

そのため、上体を変形させても一点に重心を集中するよう注意してください。



また、この練習の際に大事なことは、変形した後は必ず通常の片足滑走の位置に体を戻すことです。


これは、毎回正しい重心の位置を確認するという側面と、正しい重心の位置にいないとバランスを崩して元の片足姿勢に戻れないため、本当に重心の位置が正しいかを確認するという要素があります。



・・・

以上が僕の考える片足滑走の練習方法です。片足滑走は奥が深い練習だと思うので、是非たくさん行って自分の重心と向き合ってみてください。



それでは、また明日。












 

 

 

【練習方法】レベル別!片足滑走マスターへの道


100円で買える最高の幸せは朝マックソーセージマフィンだと思ってるカジタです。個人的に、ソーセージエッグマフィンにしてしまうとチーズ感を殺してしまうと感じるので、絶対にソーセージマフィン派です。



さて。


本日は片足滑走をマスターするまでに行う練習方法とその時意識するポイントについて話して行きたいと思います。




そもそも、僕の中で片足滑走は「正しい重心の位置に乗る」ことを目的として行なっているので、どの練習をしている時も「フォアなら踵に、バックなら足の指の付け根に体重をかける」ことを意識してください。




ステップ1−まるでタイタニック⁉︎?両足滑走を始めよう!


先程話したように、片足滑走は正しい重心の位置を確認するために行うので、基本的にはエッジに乗らずフラットで直線的に進みます。これは、エッジコントロールに対する意識を0にするという側面があります。


ステップ1では、ストロークでもひょうたんでも何でも良いので勢いをつけて、その後両足を揃えて両足滑走を行います。(氷を上手く押す練習でもないので、自分の1番勢いのつけやすいものをしてください。自転車と同じで勢いがある方が安定します。)


両足滑走の際には映画タイタニックの名シーンのように手を横に広げ背筋を伸ばすようにすることが多いです。これは手を横に広げることで左右のブレが体感として分かりやすいからです。(綱渡りの時に手を横に出す理論と同じだと思います。)



また、この両足滑走で意識する点は2つあります。


1つ目は「自分の体の歪みを考える」ことです。

これは初心者の方によくあるのですが、氷にまっすぐ立っているようでエッジが傾いていることがあります。このままだと両足滑走をしてもまっすぐ進めません。

貸し靴など元々癖がついている場合もあるのですが、その多くが普段の生活から来る体の歪みを原因としてると思います。

片方の肩でしか荷物を持たない。立って待つ時にどちらかに重心を預けてしまう。など心当たりがある人もいると思います。

なので、自分の体の歪みを知り「私は左足がインに倒れてしまうから、常に少しアウトに倒しているような感覚でやろう」など自分なりの気をつけるポイントを掴みましょう。


2つ目は「靴と靴を合わせる」ことです。これは片足滑走の際に重要になります。陸でも確認できると思いますが、足が開いてる状態で片足を上げると上げた足の方に重心が傾き片足で姿勢維持が出来ないと思います。これと同じことが片足滑走の際にも生じやすく、特に氷上という不安定な足場では重心のブレが起きやすくなるので、しつこいくらい気をつけてみると良い気がします。






ステップ2−君は何回出来るかな?両足滑走でしゃがんでみよう!



ステップ1の基本的な両足滑走がある程度出来たら、そのまま手を前に出してしゃがんでみましょう。


これは「重心の位置が正しい位置にあるのか」「しゃがむ時に肩、腰、足の直線を崩さずにいれるか」という2つを目的とする練習です。

前者については片足滑走の最終目的なので割愛しますが、後者は少し難しい話になるので、詳しく説明します。

個人的なフィギュアスケートの基本原理として、肩、腰、足を線で結んだ時、それが直線になっていると力が逃げることなく氷に伝わると思っています。この力が逃げないという所がポイントで、今回のように氷の上でしゃがむ時に肩が前に出たり、腰が抜けてしまうと横向きの力が発生し転んでしまうことがあります。(危ない)

なので、肩、腰、足が直線上にあるかどうかを常に意識しながらこの練習をするというわけです。(よく、足首を前に倒すようにして座ると良いと言います)


この練習をする際に大事なポイントは「スムーズに立ち上がる」ことだと思います。

よく、しゃがむことばかりに意識が行って、立ち上がりを疎かにする人がいますが、個人的には、立ち上がる時こそ正しい重心かどうかの真価が問われると思います。

というのも、重心の位置が定まっていないと上手く立てないからです。


従って、この練習をする際に長い間しゃがむ練習と何回も立って座ってを繰り返す練習の2つを行うと良いのかなと思います。


前者は同じ重心でキープする練習であり、後者は体は動かしながら重心は一定にするという練習になるので、それぞれ意識して練習してみてください。



・・・

だいぶ長くなってきたので、後編に続きます。(両足滑走の話しか出来なかったので、タイトル詐欺になってしまいました。)



それでは、また明日。




【メモ】最近の練習内容



混んでる電車で荷物を座席に乗せるやつ何なん?なカジタです。「なんなんなかじた」って語呂良いですねぇ。



さて。前回、「次回、キャメル姿勢についてお話します。」と言いましたが、キャメル姿勢という複雑な話題はやっぱり動画という形態がいいと思うので、ちょっと先延ばしにしちゃってます。



ということで、今回は新しい試みを行いたいと思います。(すぐにやりたいことが変わって、一貫性が無いのが僕の欠点です。)


というのも、このブログの名前が「学生スケーターのメモ」なのに、普段、僕がスケートノートに書くメモを公開しないのは何か違うなと思ったのです。なので、【メモ】では、普段の練習ノート風にブログを書いていきたいと思います。


それでは、以下、本文です。




8の字(手離し)–20分

目的:エッジに上手く乗れるようにする

意識:エッジの角度に対する上体を常に考える。腰を浮かないように抑える。


感想:エッジのみを意識したことにより、綺麗な8の字が描けなかった。正しい図形=正しいエッジであるので、軌跡も意識する対象に入れなければいけないので、途中からカラーコーンを置いて練習した。効果的だと思った。

改善:何もない練習とカラーコーンを置いた練習を半々で行う。意識は上体制御、エッジコントロール、軌跡の3つにする。



・・・

今日は、今から「天気の子」を見に行くので、短めで失礼しますね。自分自身の整理にもなるので、【メモ】シリーズも公開しとこうと思います。


では、また明日。



【練習方法】初心者向けキャメルスピンの練習方法




「金欠だぁ」ではなく、「金が、、無いッ‼︎」レベルでお金に困ってるカジタです。早くパトロンを見つけたい今日この頃です。



さて、今回は短くなりますが、多くの学生スケーターの課題であるキャメルスピンについて話したいと思います。こう見えて、キャメルスピンは2年の頃から得意だったので、お役に立てると思います。(今回は「初めて練習するよ!」レベルの内容なので予めご了承ください)



キャメルスピンの練習を始めよう!と思った時、僕の場合、3つのステップを踏むので、今回はその順番に沿って説明していきます。




まず最初のステップとしてやることは、氷上で壁を持ちながらキャメル姿勢を作ってみることです。



キャメル姿勢の際に気をつけることは明日の記事に回しますが(きっと書きます。)、この練習は陸上ではなく、氷上でやることをオススメします。


理由は2つあって、ひとつは靴を履いている分の重みを考慮して姿勢作りの練習が出来ること。もうひとつは、トーに引っかからない位置が体感として分かるからです。


是非、氷上でキャメル姿勢を取ってみてください。




次のステップでは、深い膝の曲げを意識したアップライトスピンを行います。


僕は、キャメルスピンを5回転させるのに、最も重要なことは、スピンのエントリーだと思います。(個人的にはエントリーを制するものがスピンを制すると思ってます。。)


そして、キャメルスピンの理想的なエントリーは「膝を使い横向きの力を全て回転力に変化させるエントリー」だと思います。上手い人のキャメルスピンを見ると綺麗に渦巻き状にエントリーが行われ、渦の中心に入ったところで、膝や身体を一気に張っています。



そして僕は、ありがたいことに「キャメルスピンを見てください!」と言われることがありますが、多くの人がエントリーの段階に問題を抱えているなと思います。その問題とは、「エントリーの前後で上手く膝が使えておらず、オープン姿勢で膝が曲がったままであることです。


従って、一度アップライトスピンでスピンのエントリーの練習をするのが大事かなと思ってます。その際、オープン姿勢で膝を思いっきり伸ばすことを意識してみて下さい。



上の2つをやった最後のステップは、上手い人のキャメルスピンをイメージしながらキャメルスピンをやってみることです。


これは、実際にやらなきゃ分からない部分があると思うので、見よう見まねでやってみるという、なんとも当たり前な練習です。


ただ、大事な要素として、上手い人のキャメルスピンを頭の中でイメージすることがあります。


これは僕もよくやるのですが、上手い人に目の前でやってもらって、同じ軌跡、同じ位置からその人と全く同じを動きをするように練習します。この際、無理に言語化しないことが大事だと思っていて、それは、フィギュアスケートという普段の動きとかけ離れた行為において、僕のような初心者には注意すべき点があまりに多すぎて、人間が意識できる限界を超えてしまうと思うからです。


また、何度も僕のブログで書いた通り、フィギュアスケートは力の釣り合いが大事なため、ひとつのポイントのみを意識するとかえって上手くいかない時があると思います。

具体例を挙げると「腕を思いっきり回す」というポイントのみを言語化し、意識してしまうと「足を後ろに引っ張る」というポイントを忘れてしまい、キャメル姿勢が崩れることがあるのです。


言語化は練習にとても有効な手段ですがキャメルスピンという複雑な技を初めてチャレンジする場合は向いていないと思います。



・・・

ということで、キャメルスピンを初めて練習しよう!と思うなら、氷上でキャメル姿勢を練習して、アップライトでスピンのエントリーを練習してから、上手い人をお手本に実際にトライしてみるのがオススメ!という記事でした。


それでは、また明日。